夢のくるまコンテスト

夢のくるまコンテストとは

自動車産業が主要産業の一つである大府市は、子供たちにモノづくりの楽しさや喜びを発見してもらうために毎年「夢のくるまコンテスト」を開催しており、当社は1994年の第1回から運営に協力しています。

このコンテストでは、大府市内の小学校5・6年生が夏休みの自由課題として描いた夢のくるまの中から優秀作品を選出します。秋に開催される表彰式では、グランプリをはじめとする各賞が発表され、上位受賞者には、子供たちの作品をもとに当社カーデザイナーが制作したレンダリング画やモデラーが制作したモデルカーなどを副賞としてプレゼントします。

また、コンテストの事前学習として2011年から「未来のくるま学習」(授業)を開催しています。毎年6月~7月に、大府市内の全小学校の5年生を対象に、当社のカーデザイナーが講師となり、自動車産業やデザインの仕事についてお話しします。この授業を通じて、子供たちに自動車への興味と、モノづくりへの関心を高めてもらうとともに、コンテストに夢あふれる作品が集まることを応援しています。

  • 未来の
    くるま学習(6月~7月)
  • 夢のくるまの
    絵を描く(夏休みの
    自由課題)
  • 審査(9月)
  • 表彰式(10月末)
  • モデルカー
    の制作(~2月)
  • モデルカー
    贈呈式(3月中旬)

1未来のくるま学習(6月~7月)

6月14日から7月14日にかけて、大府市内9つの小学校の5年生を対象に『未来のくるま学習』を行いました。今年度も昨年度に引き続き、オンライン会議システム『Zoom』を利用したWEB授業形式で実施いたしました。当日は、当社のデザイナーが講師を担当して、空飛ぶクルマなど未来のくるまの紹介、自身が携わるカーデザイナーの仕事や長草工場でくるまができるまでなどについて、子どもたちにわかりやすく説明をしました。この授業を通じて、子どもたちの自動車への興味と、モノづくりへの関心が高まりました。

学習の様子

各学校で未来のくるま学習を以下の通り開催しました。

開催日学校
6月14日(水) 吉田小学校
6月14日(水) 共長小学校
6月16日(金) 共和西小学校
6月16日(金) 東山小学校
7月7日(金) 大東小学校
7月7日(金) 石ヶ瀬小学校
7月10日(月) 大府小学校
7月11日(火) 神田小学校
7月14日(金) 北山小学校

2夢のくるまの絵を描く(夏休みの自由課題)

子どもたちが夏休みの自由課題として、夢のくるまの絵を描き、大府市主催の「夢のくるまコンテスト」に応募しました。

3審査( 9月)

(1次審査)
当社デザイン室による審査で応募総数1,080作品の中から約80作品に絞り込みました。
(2次審査)
大府市役所、教育委員会、当社による審査を行い、受賞作品が決まりました。

子どもたちが描いた夢のくるまの絵

当社デザイナーによるリファイン(レンダリング)画像

審査の結果、グランプリ、準グランプリ、審査員特別賞(2作品)の夢のくるまの絵から、当社デザイナーがリファイン(レンダリング)画像を制作しました。子供たちのイメージを反映させるため、子供たちに直接ヒアリングも行いました。

グランプリ
石ヶ瀬小学校5年3組 久保 和輝さん 考案
『スライムkuruma』

準グランプリ
共長小学校6年3組 鈴木 伸一さん 考案
『絶景見放題!観覧CAR』

審査員特別賞 ~末永く、安心安全に暮らせるで賞~
北山小学校6年2組 村本 琉之介さん 考案
『お年寄り生活補助ワゴン』

審査員特別賞 ~新しい旅の始まりで賞~
共和西小学校6年2組 谷口 萌さん 考案
『一人旅でもさみしくない、人形キャンピングカー』

4表彰式 (10月末)

大府市が主催する「夢のくるまコンテスト表彰式」が10月28日(土)に大府市産業文化まつり会場にて開催されました。今年で記念すべき30回目を迎え、1,080点の応募作品のなかで、グランプリ、準グランプリ、審査員特別賞(2作品)の受賞者4名には、当社から副賞としてレンダリング画と記念盾を贈呈しました。また、グランプリ、準グランプリの受賞者2名には、子供たちが描いた作品をもとに制作したモデルカーをプレゼントする予定です。

5グランプリ・準グランプリのモデルカー制作 (2月)

当社デザイン室のモデラーが、グランプリ、準グランプリの作品のモデルカーを制作しました。

グランプリ
石ヶ瀬小学校5年3組 久保 和輝さん 考案
『スライムkuruma』

準グランプリ
共長小学校6年3組 鈴木 伸一さん 考案
『絶景見放題!観覧CAR』

夢のくるま モデルカーの制作過程

モデラー(竹内公二)のコメント:
  • 柔らかなスライム素材のボデーを硬い樹脂で表現する工夫が必要で、素材の濃淡感を塗装に頼らず、着色した透明樹脂の厚みを変化させて表現する成型に苦労しました。
  • 一方、シャーシまわりは日頃のデザイン車両開発モデルで培ったノウハウを活かし、ディテールの精度や金属の質感表現に徹底的にこだわりました。
モデラー(上原恒政)のコメント:
  • 色数が多い作品ですので、楽しそうな明るい色を意識しながらもトーンをそろえて統一感を出すところに苦労しました。
  • 教科書の文字やシャンプーボトルのラベル、室内の人形の顔など細部にこだわって、ひとつずつ丁寧に筆入れをしています。

6モデルカー贈呈式(3月中旬)

3月14日(木)大府市役所でグランプリ、準グランプリの受賞者2名に、子どもたちが描いた作品をもとに制作したモデルカーの贈呈式が行われました。
贈呈式後、モデルカーは受賞者の小学校で展示された後、モデルカーは受賞者のご家庭で大切に飾られます。