CFRPリサイクル技術・循環システムが 「German Innovation Award」で最高賞となるゴールド賞を日本初受賞

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【ドイツ・ベルリンで行われた受賞式】
【German Innovation Award 2024 ゴールド賞ロゴ】
株式会社豊田自動織機が開発した炭素繊維強化プラスチック(以下、CFRP※1)のリサイクル技術および、当社が構築をめざしている「包括的CFRP循環システム」が、「German Innovation Award 2024」の最高賞であるゴールド賞(Materials & Surfaces部門)を日本企業として初めて受賞しました。
この賞は、ドイツ連邦議会によって設立されたドイツデザイン評議会が、2018年から毎年、革新的な製品やプロジェクトを表彰するもので、当社は、評議会の推薦により、ノミネートされました。本年は、世界各国から、520件がノミネートされ、全18部門のうち、特に優れた17件にゴールド賞※2が贈られました。

このたびの受賞は、以下の2点が高く評価されたものです。

1. 自動車や航空機、風力発電ブレード等の軽量化に貢献する素材として、CFRPの需要が高まる中、使用済みCFRPから再生した炭素繊維を高品質の糸に紡績する技術が、懸念されるCFRPのリサイクル問題の解決に貢献する技術である点
2. 糸の再生から製織、成型、品質検査ツールまで、リサイクルにおける一連の工程・技術からなる「包括的CFRP循環システム」が、CFRPのさらなる普及に寄与する点

CFRPリサイクル技術・循環システムが国際的に権威のある賞を受賞するのは、「JEC INNOVATION AWARDS 2023」(フランス・パリ)に続き、二度目となります。今後も、CFRPリサイクル技術の一層の向上と、多くの企業やパートナーが産業横断的かつオープンに参加できる「包括的CFRP循環システム」の構築に取り組んでまいります。

※1:Carbon Fiber Reinforced Plasticsの略
※2:原則として、各部門で1件が、ゴールド賞を受賞

【「包括的CFRP循環システム」概念図】

◇参考
・「German Innovation Award」公式サイト
https://www.german-innovation-award.de/en/