豊田自動織機の「東知多工場バードピア」、「大府駅東ビオトープ」が 環境省の『自然共生サイト』に認定

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株式会社豊田自動織機(社長:伊藤 浩一)が生物多様性保全のために整備・運営している「東知多工場バードピア」および「大府駅東ビオトープ」が、環境省の『自然共生サイト』に認定されました。
『自然共生サイト』とは、2023年度から環境省が開始した制度で、国際的な目標である「30by30※1」達成に向けた取り組みの一環として「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を認定するものです。

当社は、環境分野における「2050年めざす姿」の中で「生物多様性にプラスの影響をもたらす」を掲げ、地域の生物多様性保全に寄与するため、各工場の特色を生かした活動をグローバルで推進しています。「生物多様性のための30by30アライアンス※2」にも参画しており、このたび認定された生物多様性保全サイトは、30by30目標達成に貢献するものと考えております。

今後も、地域や専門家、NPOなどと連携し、さまざまな生物が生息でき、人が自然と触れ合える環境の構築に努めてまいります。

今回認定された自然共生サイトの概要は以下のとおりです。

【東知多工場バードピア】
・所在:愛知県半田市
・完成:2022年11月
絶滅危惧種の野鳥の誘致を目指し、当社東知多工場の敷地内に野鳥が羽を休めるための場所を開設しました。「自然と共生する工場」をコンセプトに鳥類をはじめとした生物の安定した生息環境の確保と、環境教育の場の創出に取り組んでいます。
「草地」「樹林」「湿地」「砂れき」の4つのゾーンに分けて多様な環境を整備し、これまでに絶滅危惧種であるコアジサシをはじめとした50種以上の鳥類の飛来を確認しています。
また、ヒトが生物の生息域を脅かすことなく生物多様性について学べるよう、観察小屋や遊歩道を設置しており、毎週日曜日には従業員とその家族に向けバードピアを開放し、自然と触れ合う機会を提供しています。

バードピアエリアマップ
「砂れきゾーン」にやってきた
コアジサシの求愛給餌の様子
従業員とその家族の協力によって
完成した観察小屋

【大府駅東ビオトープ】
・所在:愛知県大府市
・完成:2012年9月
自然保護に取り組む団体などで組織する「知多半島生態系ネットワーク協議会」と連携し、様々な生き物を呼び寄せることのできる環境を創出しています。
生物の生息拠点となる大規模な緑地同士を結ぶ"飛び石"としての役割を果たしており、定期的なモニタリングにより、トンボやチョウなど地域の在来生物の生息を確認しています。また、地域の方々へも開放しており、憩いの場としても定着しています。

大府駅東ビオトープは、知多半島生態系ネットワーク協議会に所属するNPO法人日本エコロジスト支援協会が申請した「知多半島グリーンベルト」の一部として自然共生サイトに認定
大府駅東ビオトープ全景
ビオトープにやってきたトンボ
地域住民向け緑地見学会
※1 1 2021年G7サミットで約束された、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標。
※2 1 「30by30」目標達成のため、環境省を含む団体を発起人として発足した、企業・自治体・NPOによる有志連合。

【参考】環境省「自然共生サイト」認定一覧はこちら