豊田自動織機グループの産業車両4製品が、「iFデザインアワード2022」を受賞

~金賞には欧州子会社の電動式リーチタイプフォークリフトが選出~

ニュースリリース 製品・技術

株式会社豊田自動織機(社長:大西 朗)は、「iFデザインアワード2022」に当社グループの産業車両4製品が選定されましたことをお知らせします。このうち欧州子会社が生産する電動式リーチタイプフォークリフト「BT Reflex E-series」は、特に優れた製品として金賞を受賞いたしました。

iFデザイン賞は、ドイツ・ハノーバーを本拠地とする、1953年に設立された世界で最も長い歴史を持つデザイン団体であるiF International Forum Designが主催し、国際的に権威のあるデザイン賞のひとつです。
2022年は57の国・地域から10,000件を超える応募があり、専門家による厳正な審査の結果、3,512件がデザイン賞、73件が金賞を受賞しました。

iFデザイン金賞受賞

電動式リーチタイプフォークリフト「BT Reflex E-series」(日本未導入モデル)

BT Reflex E-seriesは、オペレーターの上方確認作業の繰り返しによる作業姿勢の負担軽減のため、運転席が傾斜する世界で唯一のフォークリフトです。オペレーターに配慮した設計だけでなく、安全性、人間工学、エネルギー効率など、あらゆる面で優れたデザインである点が高く評価されました。本製品は、ドイツ・デザインアワード2022においても金賞を受賞しています。

電動式リーチタイプフォークリフト「BT Reflex E-series」
iFデザイン賞受賞

自動運転トーイングトラクター

自動運転トーイングトラクターは、空港において、手荷物や貨物を収容したコンテナなどをけん引し、自動運転で搬送する車両です。この車両には、周囲の状況や自車及び目的地の位置を的確に認識し、安全かつ正確に走行するための技術として、2次元/3次元LiDAR※1による障害物検知と自動停止、路面パターンマッチング※2とGNSS※3による自己位置推定・誘導機能を採用しています。実用化に向け、2021年3月には羽田空港にて、全日本空輸株式会社と共同で実証試験を実施しました。本製品は、2021年度グッドデザイン賞においてもグッドデザイン・ベスト100を受賞しています。

※1: 

対象物にレーザー光を照射し、その反射光を測定することで対象物までの距離を正確に測定できるセンサで、車両周辺状況の把握に使用

※2:

車両に搭載したカメラで撮影した路面画像と事前に作成した路面画像マップデータをマッチングすることで、車両の位置・姿勢情報を取得する技術

※3: Global Navigation Satellite Systemの略で、米国のGPS、日本の準天頂衛星(QZSS)等の衛星測位システムの総称
自動運転トーイングトラクター

電動式カウンタータイプフォークリフト「Traigo 80 2-3.5ton」(日本未導入モデル)

Traigo80 2-3.5tonは、屋内と屋外の両方の環境における運転に適した耐久性と信頼性を兼ね備え、お客様の電動化へのシフトを可能にするフォークリフトです。また、騒音・振動からオペレーターを保護する運転席のフローティング構造や、エルゴノミクスを追求したタッチ画面付きアームレストを搭載しており、快適で使い勝手のよい作業環境を提供します。

電動式カウンタータイプフォークリフト「Traigo80 2-3.5ton」

ウルトラリフター(コンセプトモデル)

ウルトラリフターは、お客様の物流倉庫を再現した仮想空間内で、自動運転を学習するフォークリフトです。人工知能により人や物を認識し、優先順位をつけて状況判断を行い、動作を学習します。また、他の物流機器と連動して最適な走行ルートや機台の台数を算出し、お客様の現場での自動化ソリューションの迅速な導入を実現します。

ウルトラリフター(コンセプトモデル)
ドイツ・ベルリンで開催された授賞式

以上