環境省「生物多様性のための30by30アライアンス」に参画

お知らせ サステナビリティ 環境

株式会社豊田自動織機は、環境省を含む17団体を発起人として発足した「生物多様性のための30by30アライアンス」に参画いたしました。

『30by30』は、2030年までに陸と海の30%以上を保全しようとするG7サミットで約束された国際的な目標です。目標達成のための主要施策として、環境省では国内の保護地域の更なる拡充や保護地域以外の場所で生物多様性保全に貢献する場所(OECM※)の認定を検討しています。本アライアンスはこの活動推進のために、企業・自治体・NPOによる有志連合として設立されました。

30by30アライアンス ロゴマーク
※OECM:里地里山や企業林や社寺林などのように地域、企業、団体によって生物多様性の保全が図られている地域のこと

当社は環境分野における「2050年めざす姿」の中で「生物多様性にプラスの影響をもたらす」を掲げ、自然環境への影響を常に認識しながら、さまざまな事業活動を進めています。その中で、知多半島生態系ネットワーク協議会などの団体や専門家と連携しながら「各工場の特色を活かし、地域の生物多様性保全に寄与する活動」を推進しています。

【活動例の紹介】
・大府駅東ビオトープ ~人と自然、地域をつなぐビオトープ~
大府工場近くに、「地域の自然の見本園」をコンセプトに周辺の緑地や水辺とのつながりを生み出しNPO団体と一緒に定期的なモニタリングを実施しながら、さまざまな生き物を呼びよせることのできる環境を創出しています。このビオトープは地域の方々へ開放しており、環境教育の場としても定着しています。

ヤゴ
一般公開イベントに参加のみなさま

・東浦工場 アニマルパス ~アニマルパス整備による生息域の拡大~
東浦工場周辺では、近年キツネの生息が確認されるようになった一方で、キツネの交通事故死が発生していました。そこで、工場敷地内にキツネが安心して行き来できるようにアニマルパス(人工の獣道)を整備しました。キツネやタヌキ、ノウサギなどさまざまな生物がアニマルパスを継続的に利用していることをセンサーカメラにて確認しています。

アニマルパスを利用するキツネ
アニマルパスを利用するタヌキの親子

・東知多工場バードピア~トヨタグループ企業連携による鳥類保全活動~
営巣地を求めて、数千キロの海を渡ってくるコアジサシなどの渡り鳥が、年々数を減らしています。そこで衣浦湾沿岸のトヨタグループ企業で連携し、絶滅危惧種の鳥類保全活動を実施しています。当社では、東知多工場の湿地を活かした鳥類保全エリア「バードピア」の整備を行っています。専門家の指導のもと定期的なモニタリングを実施し、現在50種の鳥類の飛来を確認しております。

バードピアに飛来したハリアー(和名チュウヒ)
髙橋伸夫氏撮影
センサーカメラが捉えたチュウサギ

今後も地域、専門家と連携しながら生物の生息域拡大に取り組み、国際的な目標の達成に貢献してまいります。

以上