豊田自動織機、名古屋港における水素利活用モデル構築に向けた調査事業に参画

~名古屋港のカーボンニュートラルに貢献~

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株式会社豊田自動織機(社長:大西朗、以下 豊田自動織機)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の調査事業「名古屋港を中心とした地域における水素利活用モデル構築に関する調査」(調査期間(予定):2022年1月~2023年2月)に豊田通商株式会社、東邦ガス株式会社、名古屋四日市国際港湾株式会社、日本環境技研株式会社と共同で参画します。

名古屋港は取扱貨物量が国内港湾の中で最も多く、産業活動や暮らしを支える一大拠点であり、港湾における荷役機械や輸送車両など様々なモビリティが多数稼動しています。本調査では、こうした各種モビリティのFC化の可能性と、それに必要な水素製造・供給インフラのあり方を検討します。
このうち豊田自動織機は、主にフォークリフトや港湾で利用される大型荷役機械についての調査を担当します。ガントリークレーンやRTGなど高出力かつ長時間稼働が求められる大型荷役機械へのFCシステム適用可能性などを検討し、港湾地域におけるFCの社会実装に向けた課題の明確化を行います。

FCは高出力かつ短時間の水素充填が可能であり、既存のディーゼルエンジン搭載機器同等の生産性や作業性を実現することから、港湾のカーボンニュートラルに向けた対応策として期待されています。豊田自動織機は、産業車両の製造・販売における豊富な実績・ノウハウと、国内各地でのFCフォークリフトの実証を通じて深めてきた知見を活かし、港湾地域における脱炭素社会化に貢献してまいります。
*Rubber Tired Gantry crane:タイヤ式門型クレーン。コンテナの運搬時に使われる門型のクレーン。

名古屋港を中心とした地域における水素利活用モデル構築に関する調査

名古屋港特徴
  • 取扱貨物量が国内港湾最大で、港湾荷役機械、モビリティ等のFC化による温室効果ガス排出削減のポテンシャルが高い
  • 国土交通省が主導するCNP形成に向けた検討に昨年度から先行して取り組んでいる港の一つ
  • ゼロエミッション化に向けて先進的な取り組みを行う米国ロサンゼルス港と環境面等での協力について覚書を締結しており、ロサンゼルス港での取り組みの知見・ノウハウの活用が期待できる
調査内容
  • 名古屋港の港湾荷役機械、大型トラック、フォークリフトおよび周辺公共交通のFC化の実現可能性調査
  • 同地域での水素製造、供給の実現可能性調査
  • 年代別の最適な水素利活用トータルシステムの検討および成立要件の洗い出し
調査期間(予定) 2022年1月~2023年2月
実施企業 豊田通商株式会社、株式会社豊田自動織機、東邦ガス株式会社、名古屋四日市国際港湾株式会社、日本環境技研株式会社
△名古屋港の港湾荷役機械(大型AGV、ガントリークレーン、RTG)
提供:名古屋港管理組合

NEDO調査事業の概要につきましては 新しいウインドウで PDF を開きます PDF[804.9 KB/1ページ]をご覧ください。

以上