豊田自動織機 笠城 絢也選手 第44回技能五輪国際大会「溶接」職種で銀メダル

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競技に挑む笠城選手
獲得した銀メダルとともに

10月14日~19日、アラブ首長国連邦アブダビで開催された、第44回技能五輪国際大会「溶接」職種で、株式会社豊田自動織機(社長:大西 朗 以下、豊田自動織機)の笠城 絢也(かさぎ じゅんや)選手が銀メダルを獲得しました。
笠城選手は昨年10月に山形県で開催された第54回全国大会の「電気溶接」職種で金メダルを獲得し、このたび溶接技能における日本代表として、国際大会に挑戦しました。

技能五輪国際大会は22歳以下の若い技能者を対象に2年に一度開催されます。今回は全51職種に77ヵ国・地域から 約1,300名の選手が出場し、腕を競い合いました。
このうち、モノづくりの基幹技能である「溶接」職種は、毎回多くの国が参加する、最も競争が激しい職種の一つです。今大会には34ヵ国が参加し、笠城選手は中国や韓国など強豪国の溶接技能者らと4日間18時間を戦い抜きました。

豊田自動織機では高度技能の伝承をねらいに、2000年から技能五輪に挑戦してまいりました。特に「溶接」はフォークリフト生産の要となる大変重要な技能として力をいれており、第40回国際大会では銅メダルを、第41回および第43回国際大会では敢闘賞を獲得しました。
今後も技能の更なる向上に取り組み、高品質の製品を世界中のお客様に提供してまいります。

1.笠城選手のコメント

目標としていた「銀メダル以上獲得」を達成できて、本当に嬉しいです。集中的に訓練したX線透過試験で良い評価だったことが、メダル獲得につながったと思います。
競技には、とにかく丁寧に、ミスをしないように、ということを心がけて挑みました。   
今後は後輩に、自分が学んだことや、経験したことをしっかり伝えていくとともに、全国溶接技術競技会での日本一獲得をめざし、技能を磨き続けたいと思います。

2.溶接競技について

ステンレス鋼、アルミニウム、軟鋼材料を溶かして接合する競技で、選手は競技時間内に8種類の課題を製作します。X線透過試験、破壊試験、圧力検査の結果や、ビード(溶接痕)と呼ばれる盛られた金属の外観形状などが審査のポイントになります。
金属は熱により膨張・収縮するため製品にひずみが生じやすく、精度を出すのが難しい技能です。そのため様々な溶接の技能・技術に習熟し、また金属材料に対する知識が必要となります。

3.笠城 絢也(かさぎ じゅんや)選手プロフィール

1)生年月日 1995年2月5日(22歳)
2)出身地 岐阜県
3)出身校 高山工業高等高校
4)入社 2013年4月入社 豊田自動織機・トヨタL&Fカンパニー製造部所属
5)成績 第54回技能五輪全国大会「電気溶接」職種 金メダル

以上