豊田自動織機、第53回技能五輪全国大会「機械組立て」職種で油谷選手が金メダルを獲得

株式会社豊田自動織機(社長:大西 朗、以下豊田自動織機)は、12月4日(金)~7日(月)、千葉県を中心に開催された第53回技能五輪全国大会の7種目に出場し、「機械組立て」職種で、油谷 桂太(あぶらやけいた)選手が、金メダルを獲得しました。
このたびの全国大会では、全41種目に、各都道府県から選抜された約1,200名の若き技能者が参加し、技を競い合いました。
豊田自動織機からは7種目に13選手が出場し、「機械組立て」職種で金メダル、「構造物鉄工」職種で銀メダルを二つ、「電気溶接」職種で銅メダルを二つ、「機械製図」職種で銅メダルを獲得しました。
豊田自動織機は「モノづくりの基本は人づくり」の考えの下、次代を担う人材の育成に取り組んでおります。その中で、高度技能の伝承をねらいに、2000年から技能五輪に挑戦しております。
今回の大会成績と「機械組立て」職種の概要は以下のとおりです。
1.大会成績
職種 | 選手氏名 | 成績 |
---|---|---|
機械組立て | 油谷 桂太 | 金メダル |
構造物鉄工 | 佐藤 貴也 | 銀メダル |
浜野 元輝 | 銀メダル | |
電気溶接 | 三浦 奨大 | 銅メダル |
笠城 絢也 | 銅メダル | |
機械製図 | 森下 賢三 | 銅メダル |
メカトロニクス | 晝河 豪、松本 康平 | 敢闘賞 |
2.「機械組立て」職種の概要
1)職種の概要
金属部品を加工するすべての分野に使われ、モノづくりの基本といえる大切な技で、手作業で1/1000mm(1ミクロン)の精度を競います。
わずか7時間弱の競技時間の中で、図面を読み取り、部品寸法のねらいを定め、ミクロン単位の超高精度加工をすべて人の技で実現し、高精度かつ美しい作品を組み立てます。熟練した手仕上げ技能のみならず、精密測定を駆使しながらの繊細で慎重な組立調整技能が必須となる職種です。
2)油谷選手プロフィール

名前 | 油谷 桂太(あぶらやけいた) |
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生年月日 | 1995年3月15日(20歳) |
出身地 | 長崎県 |
出身校 | 大村工業高等学校 |
入社 | 2013年4月入社 現在、豊田自動織機・ 技術技能ラーニングセンター在籍 |
3)油谷選手のコメント
競技会場に入る際は緊張しましたが、仲間の応援が力になり、落ち着き、集中して課題に取り組むことができました。
また、日々の訓練から、身体の疲労をしっかりコントロールすることに心がけてきたので、本番でも自分の持てる力を出し切ることができました。
メダルを意識することなく、自らが満足できる作品に仕上げることを目標として大会に臨みましたが、結果として金メダルを獲得することができ、とてもうれしいです。
背中を押してくれた両親、そして応援していただいたコーチをはじめ会社の皆さんに大変感謝しています。
今後は、技能五輪を通じて学んだことを、生産現場で生かせるようがんばります。
以上