カーエアコンの仕組みとコンプレッサーの役割

カーエアコンでは、液体(冷媒)を密閉されたエアコンシステム内で循環させ、気化(蒸発)→液化→気化を繰り返し行っています。気体を液化(凝縮)させるには、気体の熱を奪ってやることが必要ですが、気体を圧縮して圧力を高めてやれば比較的容易に液化することができます。この圧縮する装置が、当社で製造しているコンプレッサーです。

冷房の原理

冷房は、"液体が気体(蒸発)に変わる時に熱を奪う"原理を利用しています。
例えば、アルコールを皮膚に塗ると冷たく感じます。これは、アルコールが蒸発するとき周囲から熱を奪い取るからです。ご存じのように、液体が気体に変わるには熱が必要で熱を奪われる側(液体に接している部分)は冷やされることになります。このようにごく簡単な原理が基本となって、カーエアコンや冷蔵庫など「冷す装置」ができているのです。

冷媒

エアコンシステムの中を循環し、気化するときに熱を奪い、液化するときに熱を放出するという"熱の移動作用"を行う物質のことをいいます。
※カーエアコンでは「蒸発しやすく液化しやすい」「安全性が高い」「化学的に安定していて変質しない」などの条件によりHFC-134a(R134a)が使用されています。

カーエアコンの主な構成部品