異業種共創でサステナブルな物流を考える

―木材を活用した自動搬送機のコンセプトモデル『木カート』を制作―

ニュースリリース サステナビリティ 環境

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コンセプトモデル「木カート」

株式会社豊田自動織機は、持続可能な社会の実現に向けた取り組みの一環として、工場や倉庫内での搬送に使われる自動搬送機「キーカート」に木材を活用したコンセプトモデル『木カート』を、カリモク家具株式会社との協業で制作しました。

当社は、2030年ビジョンにおいて「住みよい地球と豊かな生活、そして温かい社会づくり」への貢献を掲げ、モノづくり企業として、製品そのものだけでなく、生産工程を含め環境に配慮した製品開発・生産・販売に取り組み、地球温暖化の防止と循環型社会の実現をめざしています。

『木カート』は、"デザインからサステナブルを考える"という視点から生まれたコンセプトモデルです。工業製品の自動搬送機に、自然素材である木材を取り入れることで、製品の機能性だけでなく、素材の選定や空間との調和といった観点から、持続可能なモノづくりについて改めて考えるきっかけとなることをねらいとしています。
今回は、カリモク家具が愛知県に本社・工場を構える地元企業であることに加え、設立当初に当社の紡織機木部品の製造を担っていたという歴史的なご縁もあり実現したもので、国産広葉樹や未利用材を活用することで、工業製品の新たな価値創出や循環型社会への貢献について共に考える機会となりました。

今回の取り組みを通じて、サステナブルに関する議論の活性化を促すとともに、異業種との共創によるモノづくりの可能性をさらに広げてまいります。

<『木カート』の特長>

  • 「サステナブル」「機能性」「心地よさ」の3つの要素を合わせもつ木材に着目し、木の専門家であるカリモク家具とのコラボレーションにより、地球環境に配慮した自動搬送機コンセプト 『木カート』を制作しました。
  • 木材を見栄え目的の利用ではなく、フレーム構造として利用した機能的なデザインを、「キーカート」が持つ拡張性を活かし創り上げました。
  • "木材を使うことで高品質な自動搬送機を創り、物流機器の可能性を広げたい"という思いをカタチにしました。『木カート』はホテルやレストランなどリラックス空間にも調和できる物流機器になると考えています。
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【参考】「キーカート」紹介サイト:https://logi.toyota-lf.com/products/agv_amr/keycart/

■コンセプトモデル『木カート』は、11月5日(水)~7日(金)に開催されるメッセナゴヤ2025に出展します。
また、『木カート』を事例に、未来に向けたものづくりと持続可能な社会への貢献について語り合うトークセッション(主催者プログラム)にも登壇します。

<メッセナゴヤ2025出展概要>

期間 11月5日(水)~7日(金)10:00~17:00
会場 ポートメッセなごや 第1展示館(名古屋港金城ふ頭)
小間番号 A-79
出展内容 循環型社会 木カート(サステナブル木材をつかった自動搬送機器コンセプト)
ハンドパレット(組み立て式サステナブルコンセプトモデル)

ブルゾン再生材(ペレット)を使用したミサンガづくり(ワークショップ)
生物多様性社会の実現(バードピア・ビオトープ・アニマルパス)

自然共生社会
働きやすい
職場づくり
Dr.POSE(作業姿勢分析システム)
https://drpose.toyota-shokki.co.jp/

<主催者プログラム概要>
メッセナゴヤ2025オフィシャルサイト

日時: 11月5日(水)15:30~16:30
場所: ポートメッセなごや第1展示館 特設ステージ
内容: 「温故知新~木材と技術が紡ぐ、循環型社会への挑戦~」をテーマに、豊田自動織機、カリモク家具、やまかわ製材舎の3社によるトークセッション
登壇者: 株式会社豊田自動織機トヨタL&Fカンパニー製品企画部技術企画室デザインG グループ長 藥師 忠幸
カリモク家具株式会社 常務取締役 山田 郁二 氏
株式会社やまかわ製材舎 代表取締役 及川 幹 氏