トヨタL&Fの2製品が2025年度グッドデザイン賞を受賞

ニュースリリース 製品・技術

株式会社豊田自動織機トヨタL&Fカンパニーは、本日、「トヨタ3.5-8.0トンLi-ion電動式フォークリフト」および、「トヨタ2.0-J3.5トンディーゼルエンジン式フォークリフト」が、2025年度グッドデザイン賞を受賞いたしましたので、お知らせします。同賞はデザインと機能を両立させた優れた商品に与えられるもので、脱炭素や安全性といった世の中のニーズに合致しつつ、性能や使い勝手を高めている点が評価されました。
当社は培ってきた技術とデザイン力を生かし、物流業界の課題解決や業界の発展に貢献してまいります。

■トヨタ3.5-8.0トンLi-ion電動式フォークリフト※1
<概要>
二酸化炭素排出量を低減できる電動フォークリフトの需要が高まるなか、高負荷・高稼働現場では作業効率や耐久性などが課題となっている。本製品は大型リチウムイオン電池を採用し、エンジン車並みの出力を確保したことに加え、急速充電にも対応し長時間稼働を可能にした。大型タイヤによる走破性向上に加え耐水性も高めており、泥路面などの屋外環境でも利用できる。稼働状況を常にデータ化し作業改善や安全管理が可能なテレマティクス機能を標準装備し、強靭性と先進性を両立した。広い視界を確保する透明樹脂ルーフや、ショックを低減するフローティングキャビン構造など、運転者の快適性にも配慮している。

<評価ポイント>(審査員コメント)
このLi-ion電動式フォークリフトは、エンジン式を代替し得る性能を備えるだけでなく、その存在感を造形としても的確に表現している。大型Li-ion電池を収めるために拡張されたフレームは、単なる構造に留まらず、強靭さと安定感を印象づけるデザインへと昇華されている。突出した電池カバーは機能的なプロテクトであると同時に、力強さを視覚的に強調する要素となっている。さらに、フォークリフトのアイコンともいえる大径タイヤは、真新しさと走破性を視覚的に訴求する特徴的なデザインである。インテリアは操作性や視認性の改善によって快適な環境を実現し、フローティングキャビン構造と電動化によるノイズ低減が運転者の負荷を軽減している。全体として、環境対応の新世代を象徴しながら、堅牢さと先進性、そして人への優しさを高次元で両立させたデザインである。

※1 2026年春に北米で発売予定。日本国内での発売時期は未定

20251015_Award_01.jpg
20251015_Award_02.jpg

【トヨタ3.5-8.0トンLi-ion電動式フォークリフト】

■トヨタ2.0-J3.5トンディーゼルエンジン式フォークリフト※2
<概要>
フォークリフトの本質的価値である高い安全性、使いやすさ、優れた耐久性などを実現する、機能的なデザインを採用した。カウンターウェイトの形状を大きく変更し、フォークリフト後端の視認性を高めて後退時の壁寄せをしやすくしたほか、旋回時の操作性向上や、接触時のダメージ軽減を実現した。またフォークリフトをぶつけた際の傷がカウンターウェイト下部に集中するよう凸部を設け、補修範囲を縮小させている。定期整備部品が取り外しやすい構造も取り入れており、整備性を向上させるなどサービス性にも配慮している。

<評価ポイント>(審査員コメント)
フォークリフトとしての堅牢さとタフさを基調にしながら、スタイリングに留まらず、視認性・取り回し・メンテナンス性といった要素を総合的に見直してデザインされた一台である。重機としての存在感を明確に示す一方で、キャビンは広いガラスエリアと合理的なピラー配置によって高い視認性を確保し、作業環境に安心感と効率性をもたらしている点は特筆すべきである。全体として、堅実な機能美と人に寄り添うデザイン性を兼ね備えた、完成度の高いプロダクトである。

※2 2025年1月より日本国内で販売中

20251015_Award_03.jpg
20251015_Award_04.png

【トヨタ2.0-J3.5トンディーゼルエンジン式フォークリフト】

20251015_Award_05.jpg

グッドデザイン賞について
公益財団法人日本デザイン振興会が主催するもので、1957年に創設されたグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動。現在に至るまで65年以上にわたって、 デザインを通じて日本の産業や生活文化を向上させる運動として展開されている。これまでの授賞件数は54,000件以上にのぼり、今日では国内外の多くの企業や団体が参加。グッドデザイン賞受賞のシンボルで ある「Gマーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれている。