豊田自動織機 新型エアジェット織機「JAT910」を発売

―環境性能を向上し、工場管理の効率化をサポートする先進技術を搭載―

ニュースリリース 製品・技術 環境

株式会社豊田自動織機(社長:大西 朗)は、繊維機械事業の主力製品であるエアジェット織機の9年ぶりの新モデルとなる「JAT910」を、2022年11月28日(月)より発売いたします。

JAT910は、2013年の発売以来、世界中のお客様にご愛用いただき、世界シェアNo.1※1となっている従来モデルであるJAT810の後継機種で、高速・低振動技術と高い製織能力を引き継ぎ、さらなる環境性能の向上を実現し、お客様の工場管理の効率化に貢献します。

昨今の世界的な環境意識の高まりやエネルギー価格の高騰を背景に、繊維産業においても省エネルギー化が求められています。今回発売するJAT910は、緯(よこ)糸を飛ばすためのエア噴射システムの構造を改良し、JAT810と比較してエア圧力を10%、エア消費量を20%低減したことに加え、新型メインモーター・インバーターの採用により電力消費量の10%低減※2を実現しました。
さらに、緯糸の飛走状態を検知する世界初※3の織幅内緯糸検知センサ「i-SENSOR」の搭載により、独自のアルゴリズムから最適なエア圧力や緯糸の搬送条件を自動で算出し、稼働効率の向上をサポートします。

また、多品種少量生産に伴う稼働ロス低減のため、JAT810より導入した工場管理支援システム「FACT※4(Toyota FACTory Management System)」は、多くのお客様から好評を得てまいりました。
このたび発売するJAT910では、さらに機能を拡大させ、機台に取り付けたセンサがエア圧力を測定し、織物に応じて従来は手動で調節していたコンプレッサーの設定圧力を自動で最適に制御・管理するほか、作業者に対して次の作業機台の指示を行うなど、IoT技術の活用を通じてお客様の工場の生産性向上に貢献する「FACT-Plus」へと進化させました。

当社は、創業者である豊田佐吉翁がG型自動織機を完成させてから約100年の間、時代のニーズに合わせた製品の開発を続け、衣料のみならず、ホームテキスタイル、医療用・産業資材など、幅広い分野でお客様のご要望にお応えしてまいりました。当社が長年培ってきた技術力とグローバルなサービスネットワークを通じて、環境のみならず、作業現場にも配慮した製品を提供し、繊維産業の発展に貢献してまいります。

※1: 自社調べ(販売台数実績に基づく)
※2: 同等仕様の機台による当社試験条件の下での値
※3: 自社調べ
※4: 各機台の生産量や停止要因など、稼働に関する情報を収集し、お客様の工場管理をサポートするシステム

◇◇◇「繊維機械事業」関連情報は、以下のサイトでも紹介しています◇◇◇
https://textile-machinery.toyota-industries.com/jp/index.html

以上