全国溶接技術競技会の2種目で当社社員が最優秀賞を獲得! 溶接技能の日本一に輝く

お知らせ その他

4月16(土)・17日(日)に三重県にて開催された、第66回全国溶接技術競技会に、当社トヨタL&Fカンパニー製造部所属の社員2名が出場し、被覆アーク溶接の部で小山 巧選手が、炭酸ガスアーク(半自動)溶接の部で藤岡 羊平選手が最優秀賞を受賞し、日本一の座に輝きましたのでお知らせいたします。
両名は、8月30日(火)にホテル東京ガーデンパレスで開催された表彰式に出席しました。また、9月9日(金)に、大村 秀章 愛知県知事への表敬訪問を行う予定です。
なお、藤岡選手は、第62回大会(2016年開催)の、被覆アーク溶接の部でも最優秀賞を受賞しており、大会史上二人目※1となる二種目制覇の快挙を果たしました。

今後も当社は、高品質な製品を生産するために重要となる、高度技能の伝承をねらいとし、全国溶接技術競技会をはじめ、技能五輪の全国大会や国際大会に挑戦する選手の育成に取り組んでまいります。

※1 同大会で初めて二種目制覇を達成したのは、当社トヨタL&Fカンパニー製造部所属の松浦 洋選手

1. 大会概要
一般社団法人 日本溶接協会、中部地区溶接協会連絡会、一般社団法人 三重県溶接協会主催。各都道府県大会を勝ち抜いた112名が溶接技能日本一の座をめざして争う競技会で、被覆アーク溶接と炭酸ガスアーク(半自動)溶接の2種目が設けられている。コロナ禍で延期が重なり、今回、2019年以来の3年ぶりの開催となった。

1)種目

① 被覆アーク溶接
金属の棒に保護材を巻いた溶接棒を溶接材とし、これを溶かしながら接着させる溶接方法

② 炭酸ガスアーク溶接
溶接材として長いワイヤーを使い、炭酸ガスによってワイヤーを大気から遮へいしながら行う溶接方法で、長時間連続的な作業が可能

2) 競技課題
45分の競技時間内に、縦横両方向の溶接方法で各2枚ずつの鉄板を突き合わせる。後日、外観(溶接の 美しさなど)、X線(内部欠陥)、曲げ(強度)の審査が行われ、採点される。

2. 受賞者コメント

藤岡 羊平選手(2010年入社)
豊田自動織機 トヨタL&Fカンパニー製造部 在籍

【経歴】
・第51回技能五輪全国大会(2013年)
...「電気溶接」職種 銀メダル
・第62回全国溶接技術競技会(2016年)
...「被覆アーク溶接の部」 最優秀賞

【コメント】
第62回大会で優勝した時には、大会の内容が思い出せないほど緊張していたのですが、今回は冷静に挑めたと思います。ただ、課題の出来栄えには満足しておらず、優勝と聞いた時には「驚き半分、嬉しさ半分」という感じでした。「もう少し上手くできたはず」と、少し悔いが残っています。私は現在、技能五輪大会に出場する選手の育成指導を行っておりますが、選手たちには、「結果だけでなく、自分にとって悔いが残らない戦いをすることが大切」と伝えていきたいと思っています。

小山 巧選手(2011年入社)
豊田自動織機 トヨタL&Fカンパニー製造部 在籍

【経歴】
・第52回技能五輪全国大会(2014年)
...「電気溶接」職種 金メダル
・第43回技能五輪国際大会(2015年)
...「溶接」職種 敢闘賞

【コメント】
私は現在、リーチフォークリフトのフレーム溶接作業に従事していますが、今大会は訓練のために職場を離れることも多く、職場の皆さんの支えがあってこその挑戦でした。競技中、溶接条件が合わず焦りもありましたが、支えてくださった皆さんのことを思い出し、「負けられない」という思いから冷静に対応し、溶接条件を合わせることができ、悔いのない作品を作ることができました。
応援してくださった皆さん、支えてくださった皆さん、本当にありがとうございました。

表彰式で授与された優勝旗を持つ藤岡選手(左)と小山選手(右)

以上