令和4年春の褒章において「黄綬褒章」を受章

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株式会社豊田自動織機(社長:大西 朗)は、自動車プレスの金型製作に長年従事してきた社員、亀井 秀敏(かめい ひでとし)が、令和4年春の褒章において、黄綬褒章を受章しましたことをお知らせいたします。
黄綬褒章は、農業・商業・工業などの業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する個人に対して国から授与されるものです。このたびの受章は、約40年に渡る自動車プレス金型製作の経験で培った、卓越した技能による製品品質の向上や次世代を担う若者に自身の幅広い知識と技能を伝承してきた事績などが評価されました。
黄綬褒章の受章は、当社では17人目となります。

【1. 事績概要】

当社では、自動車用およびフォークリフト用のプレス金型を設計・製作しています。プレス成形後の製品形状変化が金型仕上げにおける大きな課題であり、受章者は当社入社以降、現場の第一人者として高度な技能で課題の解決に取り組み、主に以下の功績を収めました。
・プレス成型後の製品形状変化を高い精度で予測し、金型設計に反映するプロジェクトを立ち上げた。金型品質における技能者のカン・コツのノウハウを数値化し、手引書へ落とし込むことで、人材育成や金型製作のリードタイムの短縮と品質向上に貢献した。また、同時に予測値を金型製作に具現化することができる技能者の育成も行った。
・第29~31回技能グランプリ※1における機械組立て職種の競技員として、競技運営および競技課題や評価採点方法の考案に携わるなど、技能向上の後押しと技能振興に取り組んだ。
・モノづくりの未来につなげる活動として、地域の子どもたちを対象に出前授業※2を行うなど、積極的にモノづくりの魅力を訴求した。

※1 日本全国の熟練技能士が日本一を競い合う、中央職業能力開発協会(JAVADA)主催の技能競技大会
※2 民間企業に勤める社会人講師が、小中学校に出向いて特別に行う授業のこと

【2. 受章者】

氏名 :亀井 秀敏(かめい ひでとし)
現所属:株式会社豊田自動織機 コーポレート本部 技術技能ラーニングセンター 技能専修学園 技能教育G

【3. 過去の主な受賞歴】

・平成23年度 愛知県優秀技能者表彰(あいちの名工)
・令和2年度 厚生労働大臣表彰(現代の名工)

自動車用ボンネットの絞金型の仕上げを行う様子

技能グランプリで競技員を務めた時の様子
(ホワイトボード左が受章者)

以上