第72回自動車技術会賞受賞について
株式会社豊田自動織機(社長:大西 朗)のトヨタ新型ランドクルーザー向けV型6気筒3.3Lツインターボディーゼルエンジンは、25日、第72回自動車技術会賞において「技術開発賞」を受賞(トヨタ自動車株式会社との共同受賞)しました。
自動車技術会賞は、自動車工学および自動車技術の向上発展の奨励を目的として1951年に設けられ、公益社団法人自動車技術会より、自動車技術における多大な貢献・功績に対して贈られます。その中で「技術開発賞」は、自動車技術の発展に役立つ新製品または新技術を開発した個人およびその共同開発者が対象で、豊田自動織機としては初の受賞となります。
今回受賞した技術、技術者および受賞理由(主催者発表)は次の通りです。
【受賞テーマ】
低燃費と高出力を両立したホットインサイド2ウェイツインターボV6ディーゼルエンジンの開発
【受賞者】
横田 晋司(よこた しんじ)
尾頭 卓(おとう たかし)
大塚 孝博(おおつか たかひろ)
※トヨタ自動車株式会社 生駒 卓也(いこま たくや)氏、北谷 裕紀(きただに ひろのり)氏との共同受賞
【受賞理由】
将来のカーボンニュートラルの実現に向けて世界で燃費規制が強化される中、本V6ディーゼルエンジンの開発では、ダウンサイジングなどによるフリクション低減と低流動燃焼による冷却損失の低減によって、燃費の大幅な改善を図った。その一方で、ダウンサイジングしながらも、ディーゼルエンジンに求められる力強い低速トルクとダイレクト感、さらにはドライバーの感覚にあった爽快な加速感を実現するために、シングルターボによる過給特性とツインターボによる大吸気量の高過給特性を合わせ持つ可変ノズルベーン付の2ウェイツインターボシステムと、その効果をより高めるためにVバンクの内側に排気システムを配置したホットインサイドレイアウトを採用した。これらにより、低燃費と高出力を高い次元で両立した点において高く評価される。
【参考:公益社団法人 自動車技術会】
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