グローバルで物流ソリューション事業強化

-Vanderlande社(本社オランダ)買収-

ニュースリリース 経営

Vanderlande社 正面ゲート
Vanderlande社 本社外観

株式会社豊田自動織機(社長:大西 朗、以下 豊田自動織機)は、今後の成長の柱と位置づけている物流ソリューション事業をさらに強化すべく、オランダに本社を置き、物流ソリューション事業をグローバルに展開するVanderlande Industries Holding B.V.(以下 Vanderlande社)の株主との間で、同社を買収することに合意しました。
Vanderlande社は1949年に設立され、小売業及び小包・郵便事業向けの物流システムに強みを持っており、空港の旅客手荷物処理システムにおいても世界有数の企業です。また、ソーター、コンベヤーなどの物流機器やソフトウェアをフルラインアップで自社開発・生産しているため、特に大規模プロジェクトの短期間での立ち上げに優れています。グローバルで50ヵ所の拠点を有し、約4,500名のスタッフが各業界大手のお客さまに物流ソリューションを提供することで大きく成長し、2016年の売上高は約1,300億円となりました。

近年、eコマースの急速な伸長を支えるうえで、優れた物流システムは重要なインフラとなっており、お客さまの物流ニーズの拡大・変化、それらを実現可能にする技術の進歩は、物流システムの世界市場を今後も飛躍的に成長させると見込まれています。それにともない、当社物流ソリューション事業の領域も、ますます拡大していくものと考えています。

当社は、世界シェアNo.1※1のフォークリフトメーカーとして、物流機器の提供にとどまらず、物流課題の解決策を物流システムとして提供する物流ソリューション分野において、日本のお客さまを中心として着実に事業領域を広げてまいりました。今後、当分野においてグローバルでの事業の拡大・強化が急務と考え、本年2月に発表した北米物流システムインテグレーター※2Bastian Solutions LLCの買収に加え、今回のVanderlande社買収を決定いたしました。本買収は、グローバルでフォークリフト以外の物流機器・システムの提供を可能とし、当社の物流ソリューション事業の拡大に向けた重要な第一歩として、当社グループのプレゼンスを高めることに大きく貢献します。

豊田自動織機は、両社との連携強化により、お客様の求める新たな物流ソリューションをグローバルで提供し、さらなる成長をめざしてまいります。

1.本買収の概要

1)買収方法 欧州子会社による全株式取得
2)取得額 約1,400億円※3
3)取得予定日 2017年5月以降

2.Vanderlande社の概要

1)会社名 Vanderlande Industries Holding B.V.(ファンダランデ社)
2)本社所在地 オランダ王国北ブラバント州ウェフヘル
3)設立 1949年
4)代表者 Remo Brunschwiler
5)事業内容 物流ソリューションプロバイダー
6)売上高 約1,300億円※3(2016年12月期)
7)従業員数 約4,500人(2016年12月時点)
8)主要株主 NPM Capital N.V.

3.その他

本買収実行には、独占禁止法当局による承認その他一般的な前提条件を満たすことが必要となります。

※1 WITS(World Industrial Truck Statistics)世界産業車両統計および自社調べ
※2 顧客要望に応じて物流システムエンジニアリングを行い、機器等は主に外部調達して一括納入する業態
※3 1ユ―ロ=120円で換算

Vanderlande社の主要製品は以下のとおりです。

1.物流倉庫向けシステム

シャトルタイプ自動倉庫
ピッキングシステム
ケースピッキングロボット

2.小包・郵便向けシステム

ソーティングシステム
ソーティングシステム

3.空港手荷物向けシステム

ハブ空港向け手荷物自動倉庫
高速搬送・仕分装置

Vanderlande社の詳細は下記のサイトをご参照ください。

1.会社サイト https://www.vanderlande.com/
2.会社紹介映像 https://www.youtube.com/watch?v=V8FBYKLyRVo

以上