従業員との関わり

誰もが安全・安心に働ける職場づくりを第一に、一人ひとりの従業員が多様な能力を発揮し、いきいきと働くことができる職場であることを最大の目標としています。

災害ゼロをめざした当社グループの安全文化の構築

当社は「安全と健康を自らが実践する人間づくり」を基本に、労働災害および職業性疾病の未然防止と良好な作業環境をめざした活動を推進しています。

2017年度の重点活動として、「安全文化構築に向けた活動」と「リスクアセスメントを軸とした人・物・管理の面での安全対策活動」を推進・継続しました。

安全文化を確実に構築するためには、管理・監督者のリーダーシップのもと、全従業員が「災害はゼロにできる」という信念と高い安全意識を持って活動に取り組むことが大切です。また、各職場特有の安全衛生上の課題を洗い出した上で、その職場が自ら労働災害の抑止活動を立案・実施・継続することが重要です。

管理・監督者に対しては、他工場の職場を観察する機会を設けることで、安全衛生活動での工夫や気づきを促進し、自職場での安全活動の発展に活かしています。

他工場の安全文化活動・作業観察実施

また、安全文化活動の基本的な活動としては、工場内の安全確認の指差呼称や階段昇降時の手すり保持、相互啓発のための声かけなどを通じて、社内での安全対話の機会を広めており、災害ゼロに向けて着実に前進させています。

2017年度は、生産設備に起因する災害ゼロは継続しましたが、歩行中の転倒災害が発生し、休業度数率は0.03となりました。

休業度数率推移

今後も安全活動をさらに活発化させ、お互いに声をかけ合える相互啓発型の安全文化のレベルを向上させ、災害ゼロの達成に向けて、愚直に活動を継続していきます。

現場での検知状況確認

2016年に他社で発生した可燃性ガスを使用する加熱炉での爆発事故を受け、社内での点検を実施しました。当社グループで使用しているガス燃焼設備に関して、点火時の自動換気、燃焼装置の個別監視機器、供給バルブの二重自動遮断弁の作動状況や操作マニュアルの内容確認などを行いました。一方で、高温炉における不完全燃焼のガスについては、人による監視に頼らざるを得ないため、ガス検知器の研究をメーカーと協業で進めています。高温ガスや粉じん、化学物質などが検知器に与える影響を調べながら研究を進めており、検知器の試行段階に入っています。今後も最新技術を活用した高いレベルの安全対策に努めていきます。

海外拠点では、2015年度に開始した欧州・北米拠点での安全衛生研鑽会を継続しています。この研鑽会では、各拠点が連携をして、災害再発防止のための要因分析手法や、構内車両使用時の物流工程における安全についての理解促進に努めています。

災害の再発防止については、過去の事例における要因分析結果と対策などをマニュアル化し拠点間で共有することで、効果の最大化をはかっています。

今後も、国内との連携、各地域の拠点間連携を強化し、地域トップレベルの安全衛生文化をめざします。

欧州拠点の研鑽会
北米拠点の研鑽会

健康管理・健康づくりの取り組み

当社は、「高齢化やストレス増大などのリスクに対応した健康づくり運動の推進」を中期的な課題として、生活習慣病予防とメンタルヘルス支援活動を中心に従業員の健康づくり活動を推進しています。

生活習慣病予防では、全従業員を対象として年代別健康教育を実施しています。定期健康診断の結果に加えて、当日実施する体力測定・体脂肪率測定・内臓脂肪検査などの結果を生活習慣改善のアドバイスとともにフィードバックしています。1日かけて自身の健康について振り返ることによる健康づくりへの動機付けをねらいとしています。

さらに、メタボリック症候群の予防・改善に向けて、国で定められた特定保健指導に加え、軽度肥満者や肥満予備群の従業員への健康指導を行うなど、早い段階での生活習慣改善指導に取り組んでいます。

2017年度の主な健康づくり活動

年代別健康教育受講者 2,445人
生活習慣病予防指導終了者 1,056人
禁煙啓発イベント世界禁煙デー 一日禁煙(5/31)
スワンスワンの日 半日禁煙(9日間)
禁煙キャンペーン参加者(健康保険組合と協業) 12人
ウォーキングイベント参加者(健康保険組合と協業) 5,061人
年代別健康教育

メンタルヘルス支援活動においては、健康に関する相談窓口を設け、早期に相談できる体制を整えています。また、セルフケア・ラインケア教育の充実をはかり、新規発症の予防に努めるとともに、長期休職者への復職支援プログラムの運用により再発防止に努め、一定の成果をあげています。

また、2016年度に導入したストレスチェック制度については、2017年度も全従業員を対象に実施しました。本人と職場に対し、改善策を添えて結果をフィードバックするとともに、希望者への医師による面談や支援の必要な職場への改善支援を引き続き実施しました。職場へのフィードバックでは、ITを活用して結果と改善のヒントが的確に検索できる「職場結果閲覧システム」を提供するなど、新たな取り組みも行っています。

メンタルヘルス支援体制の拡充
(ストレスチェック制度の導入)

このような活動が評価され、当社は経済産業省と日本健康会議が共同で進める「健康経営優良法人2018(ホワイト500)」に認定されました。今後も心身の健康づくり活動を推進し、すべての従業員がいきいきと働ける職場づくりに取り組んでいきます。

「職場力」の強化

一人ひとりがいきいきと働き、会社が継続的に発展していくためには、その源泉となる「職場力」の強化が大切であると、当社は考えています。

「職場力」は、モノづくりの原点である「固有技術」とそれを最大限活用する「管理技術」、そしてそれらを支える「和の心」が重なり合って成り立ちます。「職場力」をさらに強化するとともに、事業や世代、地域を越えて、これを伝承・伝播していきます。

固有技術 管理技術 和の心

「固有技術」

モノづくりを支える技能については、研修施設の一つ「技術技能ラーニングセンター」を中心に、技能専修学園での基礎技能習得、社内技能競技会での若手技能者のレベル向上に加えて、技能五輪への挑戦を通じた高度技能者の育成に取り組んでいます。

第44回技能五輪国際大会で銀メダルを獲得した
笠城絢也(かさぎじゅんや)選手

2017年に開催された第55回技能五輪全国大会では、「構造物鉄工」職種で金メダルを獲得し、それ以外の各職種でも入賞しており、17大会連続でメダルを獲得しています。 また、2017年にアラブ首長国連邦のアブダビで開催された第44回技能五輪国際大会では、「溶接」職種で銀メダルを獲得しています。
※:青年技能者の技能レベルの日本一を競う技能競技大会。

技能五輪全国大会でのメダル獲得数

2013年度2014年度2015年度2016年度2017年度
金メダル 1 1 1 1 1
銀メダル 2 3 2 3 4
銅メダル 3 1 3 1 1
6 5 6 5 6

「管理技術」

当社では、大切にしたい考え方・価値観を共有し、問題解決力の向上をはかるため、事務・技術職を対象に「仕事の仕方(問題解決)研修」を実施しています。この研修については、海外拠点へも展開を進めており、当社グループ全体での「管理技術」の向上をめざしています。

「和の心」

一人ひとりがやる気に満ち溢れ、個の力と組織の力が最大発揮される明るく元気で面倒見の良い職場づくりを推進しています。仕事の中でのコミュニケーションにとどまらず、職場ごとの親睦会、事業部ごとの運動会・夏祭り、当社グループ会社と合同で行う駅伝大会・カンパニースポーツの応援などのコミュニケーション施策を進めています。

多様な人材が活躍できる職場環境の整備

当社では、多様な人材が持てる力を十分に発揮できる職場環境を整えるため、女性の活躍推進、障がい者の雇用、高年齢者が活躍できる環境整備などに取り組んでいます。

「女性の活躍推進への取り組み」

当社では、2008年より多様な人材活躍推進計画を策定し、活動を推進してきました。

「制度の充実」では、「育児のための短時間勤務制度」、「在宅勤務制度」などを導入した結果、事務・技術職の平均勤続年数が男女ともに伸び、特に女性は大幅に伸びました。また、「育児、介護、配偶者の転勤による退職者が一定の条件で復職できる制度(ウェルカムバック制度)」などの導入により、従業員が安心して長期にわたり当社で活躍することを支援しています。

女性の活躍促進をはかる施策として、新卒の採用における女性比率を、事務職40%、技術職10%にすること、2020年までに女性管理職数を2014年の3倍にすることを目標値として設定し、活動を加速させています。

2015年には、各部門の男女11名のメンバーによる女性活躍推進プロジェクトを設置しました。同プロジェクトが中心となって女性活躍に関する課題抽出と会社への施策提言を行い、当社ではこれらをもとに女性活躍推進の行動計画を作成しました。計画に基づき、「管理職/全従業員の意識改革」「女性キャリア支援」「柔軟な働き方推進」を柱に、さらなる女性の活躍促進に向けた取り組みを進めています。

「女性活躍推進行動計画」

女性活躍推進の取り組み

2016年からは、部下の指導・育成を直接的に行う管理職を対象としてセミナーを実施し、これまでに1,200人を超える管理職に対し、女性の意識や置かれている環境の理解、ライフイベントを意識した育成について啓発を行いました。

また、仕事と育児・介護の両立に取り組む従業員が高い目標を持って活躍し、キャリア形成できる環境を整備するため、キャリアの中断からの早期復帰支援制度を充実させています。2016年10月より「終日在宅勤務制度」、2017年12月より配偶者とともに参加することができ復職後の働き方を考える「育児休職前セミナー」、2018年4月より1歳未満の子を養育しながら働く従業員に対する「保育費用補助制度」を導入しました。

活動計画

男女別平均勤続年数(事務・技術職/当社単独)

新卒採用人数の推移(当社単独)

女性が仕事の幅を広げ、その質を高められるような職場づくりとともに、時間的な制約などがあるすべての従業員一人ひとりが自分らしく活躍できる環境整備を進めています。

2016年1月には愛知県労働局より、「あいち女性輝きカンパニー」に認証され、同年10月には厚生労働省より、女性の活躍推進に関する取り組みが優良な企業に対して与えられる「えるぼし」企業認定を受けました。

引き続き、さらなる女性活躍推進に向けた活動を進めていきます。

あいち女性輝きカンパニー
女性が活躍しています!
冷蔵物流ロッカーの設置
育児休職前セミナー

障がい者の雇用への取り組み

「障がい者と健常者が一緒に仕事をし、働きがい・生きがいを共有する」という基本的な考えのもと、毎年継続的に障がい者の採用を行っています。入社後はさまざまな職場で、健常者と協力して業務を遂行しています。2017年度の障がい者雇用率は2.37(当社単独)となっています。

障害者雇用率(当社単独)

高年齢者が活躍できる環境整備への取り組み

高年齢者が無理なく働くことができるよう、生産ラインにおける治具の高さの調整や視力低下を補う工程改善など、負担を減らした職場づくりに力を入れています。

また、50歳、55歳の節目を迎えた従業員に対し、その先10年の生き方・働き方を考える機会として「いきいきセミナー」を実施しています。