研究と創造の軌跡
刈谷工場事務棟1階のロビースペースでは、研究と創造を重ねて豊田自動織機が築いてきた革新技術や製品、未来を切りひらく新たな挑戦をテーマとした19点のアートワークを展示しています。
ターボチャージャーインペラ
【作品紹介】
ターボチャージャーの性能を左右するインペラ。アルミの円柱素材から削り出し、高い強度と精密な羽根形状を実現します。
本作品は、切削前のアルミ素材、切削の中間段階のワーク、そして加工済み製品を花に見立てたフラワーアートをイメージしています。奧面のベースとなるグレーのパネルは花器に見立て、表面はエンジンの鋳物的な荒い表情にすることで、シャープなインペラとのコントラストによって美しく表現しました。
【技術・製品の説明】
ターボチャージャーはエンジンの排気エネルギーを利用して空気を圧縮し、エンジンにより多くの空気を送り込む装置で、エンジンの出力向上や燃費性能の向上に貢献します。
エンジンのダウンサイジングによる環境負荷低減に欠かせない技術として、ターボチャージャーが重要な役割を果たすことから、2006年からターボチャージャー開発に挑戦し、独自の専用空力設計や高精度の加工技術を磨き続け、自動車用および産業用ディーゼル/ガソリンエンジンのダウンサイジングに貢献しています。
バーミキュラ黒鉛鋳鉄エンジンブロック
【作品紹介】
当社が長年培ってきた鋳造・材料・エンジン設計技術の融合により実現した、高性能なシリンダーブロックをスライスして、特徴的で美しい形状をレイヤード表現し、一見してエンジンとはわからないような力強く美しい作品に仕上げました。奧面にはこの材料の特長となるバーミキュラ鋳鉄の芋虫状黒鉛形状をあしらいました。
【技術・製品の説明】
「トヨダA型」は、豊田自動織機自動車部から生まれました。以来、1世紀にわたり当社はエンジンを作り続けてきました。エンジン設計部門と生産技術部門と製造現場が一体となり「いいモノ」をつくる。強い思いがバーミキュラ黒鉛鋳鉄ブロックを生み出しました。
2000年代初頭、排出ガス規制が強化される中、ランドクルーザーの新型エンジンには、高出力と低燃費、そして耐久性が求められていました。特に基幹部品であるシリンダーブロックは、エンジン内部の高筒内圧に耐えうる強度と軽量化を実現する粗材の開発が急務であり、その要求を満たす粗材として目を付けたのがバーミキュラ黒鉛鋳鉄。品質のばらつきや鋳造の難しさから、量産は困難とされていた技術でしたが、幾度もの試行錯誤を経てついに安定した量産体制を確立。世界的な人気車種ランドクルーザーの製品力向上に大きく貢献しました。
ディーゼルエンジン新燃焼技術「D-SPIA」
【作品紹介】
ピストン内部で燃える広がる火炎のイメージで、燃焼の瞬間を捉えました。実際のピストン形状を拡大して3D造形した黒いワークの上に、燃え上がる内部グラフィック、さらにカラーアクリルを使用した火炎を組み合わせることで、ダイナミックで華やかに表現しています。
【技術・製品の説明】
排ガス浄化装置の追加なく当時世界レベルの排気規制を達成するという高い目標をもって開発が行われた中で生み出した独自開発のディーゼルエンジン新燃焼技術「D-SPIA」※。「燃焼」という力強く奥深い自然現象を操る(制御する)この技術を、 2021年に発売されたランドクルーザー300搭載のディーゼルエンジン(F33A-FTV)に採用しました。燃料噴射を2回に分け、時間差をつけて着火・燃焼させる燃焼制御する「二段着火予混合燃焼」により、排気・燃費・燃焼騒音を高い次元でバランスさせる技術は、各種受賞し、高く評価されました。
※ Diesel Staggered Premixed Ignition with Accelerated oxidation
物流自動化ソリューション
【作品紹介】
AIによってモノの移動に関わる無数の情報が有機的な繋がりを持ち、多様な自動物流車両・機器が、ひとつの意思を持つように連動する物流ソリューションを表現しています。
背景に広がるドットは、この自動化技術の開発に挑み、世界で活躍するエンジニア達を表現しており、人の知恵とテクノロジーが織り重なることで、新たな価値を生み出していくことを表しています。
【技術・製品の説明】
荷量の急増や荷物の小口化、さらには労働者不足といった社会課題を背景に、 空港、港湾、倉庫、工場など、世界中のあらゆる物流現場で自動物流車両・機器への需要が急速に拡大しています。当社は、レベル4対応自動運転トーイングトラクターやトラック荷役対応自動運転フォークリフトを相次いで実用化。さらに、複数種・多台数の車両・機器を統合制御する上位システムまで手掛けています。物流のグローバルソリューションプロバイダーとして、 世界中の多様なお客様に対し、最適な自動化ソリューションをより早く、より柔軟に提供します。
7 シリーズ 電動フォークリフト
【作品紹介】
7シリーズの電動化を支えたのは3相ACモーター。3つの位相をずらした電流によって回転磁界を生み出し、低速から高速まで安定したトルクと優れた応答性を発揮しました。
高度に制御されたプログラムにより電流が緻密にコントロールされた世界を、奥行きを伴うパース表現と、3相およびモーターのグラフィカルなモチーフによって視覚化した作品です。
【技術・製品の説明】
DCモーターに変えて、世界初のACモーター・AC駆動システムを標準装備し、電動フォークリフトの性能・概念を革新したモデル。エンジン車に劣らない性能を実現し、当時、環境意識が高まる中で、電動フォークリフトの普及に大きく寄与しました。エンジン車の7FGシリーズで世界初搭載となったフォークリフト安全機能SASを電動式としても初搭載し、作業性と安全性を高い次元で両立させた電動フォークリフトとして大変高い評価を得ました。発売直後の2000年には機械工業デザイン賞の「通商産業大臣賞」を受賞、2014年には長年一線級のままの優れた商品に与えられる「ロングライフデザイン賞」を受賞しています。
フォークリフトX300の開発
【作品紹介】
当時の手書きで書かれた青焼き資料には、徹底した市場調査の内容を、試行錯誤を重ね設計に落とし込んでいった開発者の想いがにじみます。左上に、X300開発で整備したデザインレビューのしくみを表現し、右下に名車X300のミニモデルを置きました。
【技術・製品の説明】
1980年代、フォークリフト各メーカーは生き残りを懸けた開発・販売競争を繰り広げていた。市場優位の確立を目指す当社も、世界トップクラスの高性能新世代フォークリフトの開発に向け、事業部一体で取り組むこととなった。大事にしたのは、お客さまの生の声。徹底した市場調査を行い、設計に落とし込んで、開発を推進。搭載エンジンや駆動系構造も一新し、性能・信頼性・経済性・安全性・サービス性を全て向上させ、他社を圧倒的にリードするダントツの製品「フォークリフトX300」が生まれた。あらゆる性能の向上を可能にしたのが、品質を設計段階から作り込むTQC※の導入。新製品開発の各ステップごとに審査・確認を行うデザインレビューのしくみを含め、現在の開発プロセスの基礎がこの名車とともに築かれた。 ※TotalQualityControl:総合的品質管理。製造部門だけでなく、全部門・全社員が協力して品質向上に取り組む活動。1986年に、優れたTQCが実施されている企業や組織に授与される「デミング賞実施賞」を受賞
燃料電池モジュール
【作品紹介】
作品左下の水素分子から、フォークリフトや発電機、自動車、建設機械、ドローンまで、水に包まれたイメージの様々なアプリケーションへの広がりを、水の波紋を模したバックパネル上に配置して、水素がもたらすクリアな世界観を表現しています。
【技術・製品の説明】
当社は2016年、日本で初めて燃料電池フォークリフトの販売を開始し、環境技術で業界をリードしています。
また、フォークリフトで培った燃料電池技術を基盤に、燃料電池スタック、エアコンプレッサー、水素循環ポンプなどの主要部品を一体化したパッケージ型燃料電池モジュールを開発。主要部品の内製化による最適設計により、高効率かつコンパクトな構成を実現しました。産業機械や発電用途など、さまざまな分野への展開が可能であり、水素社会の実現に貢献します。
長草が目指す人材像「心・夢・技」
【作品紹介】
長草工場では、北米を中心に世界で100万台以上販売されている、人気のミッドサイズSUV「RAV4」の生産を行っています。
本作品は、RAV4を構成するパーツをモチーフにコラージュし、世界的人気車を支える生産拠点としての役割を表現したものです。青い3本のラインは、工場壁面にも描かれている、長草が目指す人材像「心・夢・技」を表現しています。
【技術・製品の説明】
長草工場は1967年に操業開始した自動車組立工場で、業界トップレベルのSEQCD(S:安全、E:環境、Q:品質、C:コスト、D:納期)を強みとしています。これを支えるのは「心・夢・技」を備えた人材であり、その人材観を象徴するのが、工場壁面にも描かれたブルーの三本線です。どんな困難に直面しても、高い目標を掲げ、「心・夢・技」をもって仕事に取り組み、結果を出す人材
「心」:お客様への感謝と貢献する気持ちを忘れない
「夢」:No.1のモノづくり工場を目指す
「技」:「夢」を達成するための技(技術・技能・各種能力)を磨く
TOYOTA RAV4 デザイン イメージモデル
【作品紹介】
左に5代目RAV4(先代)と、右に6代目RAV4(現行)のデザインを象徴的に表現しています。
それぞれのパネル中央には外形スタイルの初期イメージモデルを配置しています。また、前後2色に分かれているのはRAV4専用色として開発したボディカラーをペイントしています。外形上部の立体は、外形スタイリングの造形モチーフを表現しており、5代目RAV4上部にあるのが「クロスオクタゴン」になります。そして、内側にはインストルメントパネルからコンソールを平面視で見たイメージモデルをレイアウトしています。さらに背景の黒いベース面は、室内アイテムに用いられている模様をモチーフにしてデザインしています
【技術・製品の説明】
パワーエレクトロニクスユニット用冷却フィン
【作品紹介】
パワーエレクトロニクス製品を支える冷却技術に着目し、水冷方式および空冷方式の冷却フィンをモチーフに表現しています。高性能・高信頼性を支える熱マネジメント技術の構造美を象徴的な造形として、モノトーンでクールに可視化しました。
【技術・製品の説明】
パワーエレクトロニクス製品の高出力化が進むにつれ、発熱への対応は製品性能を左右する重要課題となりました。当社はこの課題に向き合い、効率よく放熱する空冷・水冷フィンの開発を進めてきました。限られたスペースの中で最大の放熱性能を引き出すため、フィン形状や配置を徹底的に検証。熱解析と試作評価を繰り返しながら最適な設計を追求しました。こうした冷却技術は、DC-DCコンバータや車載充電器、ACインバータなどパワーエレクトロニクス製品の信頼性と性能を支える基盤技術となっています。
パワーエレクトロニクスユニット用IC
【作品紹介】
ICは、エレクトロニクス製品の核となり、制御や演算を担う重要な電子部品です。本作品では、この精密で重要な内製ICを、クリスタルに包まれた高価な宝石に見立てて表現しました。わずか数ミリ角のICが、パワーエレクトロニクスユニットを動かし、それらのユニットが電動車を動かすイメージを、ICを囲むフレームで象徴的に示しています。
【技術・製品の説明】
パワーエレクトロニクス製品の小型化と高性能化を実現するため、当社は電子制御技術の強化に取り組み、その中核技術として内製ICの開発を進めてきました。アナログ回路の精度向上や世の中の半導体の技術トレンドを取り入れて、製品毎に最適化されたICの開発に挑戦。回路規模の拡大による部品点数の増加やコストアップを内製ICによって吸収してきました。内製ICはパワーエレクトロニクス製品の競争力を支える重要な技術基盤となっています。
バイポーラ型ニッケル⽔素電池
【作品紹介】
バイポーラ型ニッケル水素電池は、正極と負極を表裏で一体化した電極を積層する独自構造により、高出力と高効率を実現した電池です。
本作品では、バイポーラ型電池の特徴的な電極の積層構造をモチーフに、大電流が力強く流れる様子を表現しています。
【技術・製品の説明】
クルマの電動化の時代を見据えて2007年から電池の研究をスタート。その後、ハイブリッド車市場の拡大を 見込み、2015年から「バイポーラ構造」を採用した、全く新しい車載用ニッケル水素電池の量産への挑戦が始まりました。 理論としては存在していた構造でしたが、この構造をもつ電池の量産を実現した企業はなく、アルカリ電解液が漏れない シーリング技術や、薄い金属と樹脂を高速かつ高精度に張り合わせる工程など、いくつもの壁が立ちはだかりました。
設計・生産技術・製造・品質保証の各部門が毎日集まり、原理原則に基づいて「なぜ・なぜ」を繰り返し、一つずつ課題を突破。2021年、ついに世界初の電池としてアクアへの搭載を実現しました。
車載ACインバーター
【作品紹介】
車の中で電気を使うことを"あたりまえ"にした当社の車載ACインバーター。様々な国や地域に対応したコンセントと各種ミニカーを、ユニークなモジュラーグリッドで配置しました。中央に置いたのは、事業の起点となった救急車のミニカーです。
【技術・製品の説明】
当社が、世界で初めて車載ACインバーターを開発したのは1994年のこと。社会的意義の高さから救急車の医療機器を作動させる製品の開発に挑戦し、300W ACインバーターが、トヨタの救急車 ハイメディックに採用されました。その後、一般車向けに100Wタイプを開発。「車内で家電が使える」うれしさは瞬く間に世の中に広まり、新たな市場を創出しました。
転機となったのは、東日本大震災。世界で初めて開発した1500W ACインバーターが災害時の非常用電源として大きな注目を浴び、引き合いが増加。さまざまな車種への採用を目指して「 安く・小さく・より多 くの家電を動かす」を軸に開発を進め、 2019年には前モデルから体積36%・高さ30%の小型化を実現しました。日常利用から災害給電まで、当社の車載ACインバーターは、世界のお客様ニーズの広がりに合わせて進化を続けています。
片側斜板式連続可変容量コンプレッサー
【作品紹介】
片側斜板式連続可変容量コンプレッサーは、斜板角度を制御することで吐出量を連続的に変化させ、快適性と効率を両立する車載用コンプレッサーです。
本作品では、ピストン、機構要素を抽出し、可変制御の仕組みをストロボアクションのような表現で、動きを象徴的に示しています。
【技術・製品の説明】
1990年代、自動車用エアコンがオプション品から標準装備に変わっていくのに伴いコンプレッサー市場は拡大。特に、高速走行の多い欧州では、高効率、静粛性、耐久性を高いレベルで満たす製品が求められていました。一方、それまでの圧縮構造では性能向上に限界が見え始めていたため、当社は培ってきた要素技術をもとに、全く新しい構造の開発に踏み出しました。幾度もの試作・改良を経てできあがったのが、世界初の片側斜板式連続可変容量コンプレッサー「7SB16」。過去製品の長所を掛け合わせたこの製品は、ドイツ自動車工業会の厳しい要求水準を満たし、欧州メーカーの上級車種に次々と採用され、市場を席巻。その後も機能強化を続け、カーエアコン用コンプレッサー世界トップシェアの地位を盤石にしました。
クランク式コンプレッサー
【作品紹介】
クランク式コンプレッサーは、回転運動を往復運動に変換するクランク機構によって冷媒を圧縮する、シンプルかつ信頼性の高い車載用コンプレッサーで、当社のコンプレッサー事業の出発点です。本作品では、当時の懐かしい手書き図面を背景に、クランク式コンプレッサーの基本構造と、力強い動きを象徴的に表現しています。
【技術・製品の説明】
自動車用エアコンが普及し始めた頃、1950年代後半にカークーラー用コンプレッサーの研究をスタートしました。当時の鋳鉄製コンプレッサーは重く、振動が大きく、課題がありました。そこで当社の技術陣は、アルミ合金の採用による軽量化と、振動を抑える3気筒構造に着目し、1959年に3気筒クランク式コンプレッサー「CC3型」を開発。従来品の約半分の重量を実現してトヨペットクラウンのカークーラーに採用され、当社コンプレッサー事業の出発点となりました。その後も、過酷なタクシーの使用環境の中で発生する故障や異音などの課題に直面しながら改良を重ね、2気筒型の開発などへと展開。これら事業黎明期の取り組みは、後のコンプレッサー事業の成長を支える重要な技術基盤となりました。
人協調運搬ロボット
【作品紹介】
本作品では、2輪構成によるコンパクトな機体による高い機動性に着目し、単独での動作に加えて複数台での協調動作や、人に寄り添いながら働くロボットの思想を、タングラムによる造形で象徴的に表現しています。
カーボン繊維の美しい織り模様が映える黒い背面は、当社独自のリサイクル技術と紡績技術により、使用済み炭素繊維を高品質な糸に再生した再生CFRPです。
【技術・製品の説明】
物流・生産現場では、人手不足への対応や作業効率の向上に向け、人とロボットが協働する新しい働き方が求められています。そうした中で当社は2025年、物流機器や自動化技術で培った知見を生かし、人協調運搬ロボットを開発しました。
二輪でバランスを取りながら走行するコンパクトな構造で、狭い通路でも小回りが利く能力を活かした物の運搬が可能。人と同じエリアで作業する場合にも配慮し、万が一接触した際には衝撃を逃がす機能を備えています。安城工場では、組立・検査後の製品を出荷工程へ搬送する作業を担っており、二輪バランス型ロボットの量産現場への導入は国内初。
ジャパンモビリティショー2025では、来場者に物流の未来の姿の一つとしてコンセプトモデル「LEAN」を紹介しました。当社は今後もモノの移動の領域における技術革新によって人とロボットが協働する現場づくりを目指していきます。
織機の緯入れ技術の進化
【作品紹介】
機械式から空気流を用いたエアジェット方式へと緯入れ技術を発展させ、織機の高速化と安定化を追求してきました。
本作品では、G型自動織機のシャトルとともに、最新エアジェット織機の緯入れのダイナミックな動きをモチーフに、緯入れ技術の進化と、最新技術を表現しています。
【技術・製品の説明】
豊田佐吉が1924年に発明したG型自動織機。運転中に緯糸を自動で補給する装置や緯糸が切れたら自動停止する装置などの画期的な機能を搭載し、欧米の技術者に「魔法の織機」と称されるなど高い評価を得ました。
時は流れて1980年。当社は、緯糸を空気の力で運ぶエアジェット織機を発売開始し、メインノズルから飛ばした糸を、数十個並べたサブノズルでリレーして運ぶ構造を採用しました。
緯糸をいかに「素早く・正確に・安定して」届けるかが生産性・品質向上の鍵を握ります。適切なタイミングで適量の空気を吹くための制御、糸が到達するタイミングを調整するためのセンサー、空気を瞬時に噴射するバルブ、空気圧を整えるレギュレーター、それらを実現するための構造設計など、緯入れ装置を時代ごとに進化させ続け、2022年には現行モデルJAT910が誕生。エアジェット織機のベストセラーとして、世界中のお客様に愛用いただいています。
新構造糸「モザイクヤーン」
【作品紹介】
モザイクヤーンは、異なる原料を糸の長手方向に切り替えながら紡績することで、多彩な意匠性を持たせた新構造糸です。
本作品では、色鮮やかなモザイクヤーンの特長を、モザイク状のグラフィックで表現しています。
【技術・製品の説明】
繊維製品は消費者ニーズの多様化に伴い、生地の色合いや質感など、より豊かな表現が求められるようになりました。従来の紡績技術では、異なる原料を組み合わせた糸でも、1本の糸の中でその割合の変化をつけることは困難でした。そこで当社は、2種類の原料をそれぞれ独立して引き伸ばし、必要に応じて切断しながらつなぎ合わせる独自の紡績機構を考案しました。この新しい紡出装置により、世界で初めて、1本の糸の中で原料の配合比率を自在に変化させるだけでなく、原料を完全に切り替えることも実現。モザイク模様のように多彩なデザインを可能にする意匠糸「モザイクヤーン」は、繊維製品の新しい価値創出に貢献し、2015年に発売、2020年に全国発明表彰「経済産業大臣賞」を受賞しました。
製織技術の進化が拡げる織物の可能性
【作品紹介】
タオル織物をはじめ、電子基板用ガラスクロスやエアバッグ用クロスといった産業資材など、様々な用途により求められる性能に応じて製織技術を進化させてきました。
本作品では、多様な分野で活用される織物を配置し、製織技術が切り拓いてきた織物の可能性を表現しています。






































