自動車向け機能安全国際規格 ISO26262のソフトウェア開発プロセス認証を取得

— 最高の安全度水準(ASIL-D)でのソフトウェア開発を推進 —

ニュースリリース 製品・技術

株式会社豊田自動織機(社長:大西 朗 以下、豊田自動織機)は、第三者認証機関である独テュフズード社から、自動車向け機能安全国際規格ISO26262のソフトウェア開発プロセス認証を取得しました。これにより当社の車載電気・電子システムのソフトウェア開発プロセスが、本規格における最高の安全度水準ASIL※1-Dまで対応可能と認められました。

近年、環境性能や安全性能などの向上のため、自動車の電子化が加速しています。電子制御システムはますます高度化し、車載機器の組込みソフトウェアは大規模になり複雑さを増しています。

こうした中、ISO26262は自動車向けの電気・電子システムを対象とする機能安全に関する国際標準規格として2011年11月に定められました。本規格では、システム、ハードウェア、ソフトウェアなどの機能安全に関する要求事項が規定されており、4段階(ASIL-A ~ ASIL-D)の安全度水準が定められています。今回の認証取得は、当社のソフトウェア開発プロセスがISO26262規格の要求を満たしており、かつ、当社がそのプロセスに従ってソフトウェア開発を実施できることを示すものです。

豊田自動織機は、ソフトウェア開発力の強化に継続的に取り組んでおり、車載ソフトウェア開発の標準プロセスであるAutomotive SPICE※2の能力レベル3の認証を2012年7月にカーエアコン用コンプレッサー事業分野において取得しました。また、2014年3月には車載充電機器や充電システム、走行ユニットなどの車載電気・電子システム事業分野全体にまで拡張して同認証を取得しています。さらに今回、Automotive SPICEでは対応しない機能安全の要求事項を満たすことによりISO26262の認証を取得しました。

豊田自動織機は、今回認証された最高の安全度水準での開発能力のもと、高度化する車載機器の電気・電子制御技術に対して、高いソフトウェア品質でお客様のニーズに応えてまいります。

*1 ASIL: Automotive Safety Integrity Level
*2 SPICE: Software Process Improvement and Capability dEtermination

以上