豊田自動織機、第52回技能五輪全国大会「電気溶接」職種で小山選手が金メダルを獲得

ニュースリリース その他

「第52回技能五輪全国大会」当社出場選手

株式会社豊田自動織機(社長:大西 朗、以下豊田自動織機)は、11月28日(金)~12月1日(月)、愛知県で開催された第52回技能五輪全国大会の7種目に出場し、「電気溶接」職種で、小山 巧(こやま たくみ)選手が、金メダルを獲得しました。
小山選手は、2015年8月にブラジル・サンパウロで開催される第43回技能五輪国際大会に日本代表として出場します。

このたびの全国大会では、全41種目に、各都道府県から選抜された約1,200名の若き技能者が参加し、技を競い合いました。
豊田自動織機からは7種目に15選手が出場し、「電気溶接」職種で金メダル、「構造物鉄工」職種で銀メダルを二つ、「メカトロニクス」職種で銀メダル、「機械組立て」職種で銅メダルを獲得しました。

豊田自動織機は「モノづくりの基本は人づくり」の考えの下、次代を担う人材の育成に取り組んでおります。その中で、高度技能の伝承をねらいに、2000年から技能五輪に挑戦しております。
今回の大会成績と「電気溶接」職種の概要は以下のとおりです。

1. 大会成績

職種選手氏名成績
電気溶接 小山 巧(こやま たくみ) 金賞
構造物鉄工 佐藤 貴也(さとう たかや) 銀賞
安田 将貴(やすだ しょうき) 銀賞
メカトロニクス 羽飼 純也(はがい じゅんや)、増田 真也(ますだ しんや) 銀賞
晝河 豪(ひるかわ ごう)、松本 康平(まつもと こうへい) 敢闘賞
機械組立て 油谷 桂太(あぶらや けいた) 銅賞
梶原 将人(かじわら まさと) 敢闘賞
旋盤 中山 愛美(なかやま まなみ) 敢闘賞

2. 「電気溶接」職種の概要

1)職種の概要

電気的な放電現象を利用し、金属を接合する技能で、自動車・発電設備・橋梁・ビル建築物・家電製品など、あらゆる工業製品の製作を支えるモノづくりの基幹技能です。選手は4時間25分の競技時間内に異なる素材の5つの課題を製作し、寸法精度、外観、X線透過試験結果、強度、図面で指示された施工が正しく行われたかどうか、そして作業時間を競います。
金属は熱を加えると膨張し、冷えると収縮します。溶接後の製品には変形(ひずみ)が生じるため、溶接を用いた製品の寸法精度を高く維持することは非常に難しく、技能者には金属の性質・溶接理論に関する豊富な知識と、高い溶接技能が求められます。

2)小山選手プロフィール

金賞を受賞した小山巧選手
名前 小山 巧(こやま たくみ)
生年月日 1993年3月5日(21歳)
出身地 愛知県
出身校 岡崎工業高等学校
入社 2011年4月入社
現在、豊田自動織機・
トヨタL&Fカンパニー製造部在籍

3)小山選手のコメント

(1)小山選手
前回大会の結果は敢闘賞と、大変悔しい思いをしました。今回、金メダルを獲得することができ、3年間選手として訓練し続けてきて良かったと心から感じています。競技開始時はとても緊張していましたが、コーチをはじめ、社員の皆さんなどたくさんの方々が私の後ろで応援してくださったことが力となり、落ち着いて競技に打ち込むことができました。この金メダルは、私だけのものではなく、皆で勝ち取ったものと、これまで支えてくださった方々に大変感謝しています。
今後は、第43回技能五輪国際大会に向けて基礎から技能を見直し、更に高度な技能を身に付けていきたいと思います。

「電気溶接職種」競技風景
金メダルを獲得した小山選手の表彰式風景

以上