豊田自動織機、第61回技能五輪全国大会の2職種で金メダルを獲得

~「旋盤」・「構造物鉄工」職種で金メダル ~

お知らせ その他

左から、金メダリストの長谷川選手、天野選手

株式会社豊田自動織機(社長:伊藤 浩一)は、11月17日(金)~21日(火)に愛知県国際展示場などで開催された第61回技能五輪全国大会に6職種18選手が出場し、「旋盤」職種の長谷川 巧真選手、「構造物鉄工」職種の天野 玲選手が金メダルを獲得いたしました。
前回大会でも同職種の金賞を受賞した天野選手は2連覇となり、また、今大会の結果を受け、2024年9月にフランスで開催される第47回技能五輪国際大会への出場権を獲得しました。

このたびの全国大会では、全41職種に、各都道府県から選抜された約1,000名の若き技能者が参加し、技を競い合いました。
豊田自動織機は、「モノづくりの基本は人づくり」の考えのもと、次代を担う人材の育成に取り組んでいます。その中で、高度な技術を習得し、継続的に技能の伝承をはかることをねらいとして、2000年から技能五輪に挑戦しております。
今大会における、当社受賞者は以下の通りです。

1.大会成績

成績選手氏名職種

金メダル

長谷川 巧真(はせがわ たくま) 旋盤
天野 玲 (あまの れい) 構造物鉄工
銀メダル 黒柳 尚貴(くろやなぎ なおき) 機械組立て

清原 希(きよはら のぞみ)

メカトロニクス
(2人1組)

冨内 結人(とみうち ゆいと)

市川 大地(いちかわ だいち) 構造物鉄工
銅メダル 津川 綾真(つがわ りょうま) 電気溶接
敢闘賞

木村 泰河(きむら たいが) 機械組立て

山本 陽生(やまもと はるき)

メカトロニクス
(2人1組)

山﨑 敬太(やまさき けいた)

大野 竜輝(おおの たつき) 構造物鉄工
田中 大(たなか ひろ) 電気溶接

2. 職種説明

1)旋盤

主に丸い形状の製品を生み出す技能で、素材に専用の刃物(バイト)をあて、ナイフでリンゴの皮をむくように切削し、4つの精密部品を作製して組み立てます。5時間強の競技の中で、数十種類のバイトを使い分け、荒削り・中仕上げ・調整・仕上げ加工を行います。鉄の塊を光沢のある美しく精密な作品にするために、機械加工に対する深い知識と高い技能が求められます。

2)構造物鉄工

生活に欠かせない社会インフラからモニュメント、オブジェなどの芸術作品まで、多彩な"構造物"を作り上げる技能です。鋼板に多様な加工を施し、機能をもった構造物を作り上げます。2日間(10時間)の競技日程の中で、図面をもとに溶断・切断・穴あけ・曲げ・溶接などを行います。単なる鋼板を美しい作品に変えるための、読図・溶接・板金・加工の総合的な力が求められます。

3.選手紹介

1)プロフィール

職種 旋盤 構造物鉄工
名前 長谷川 巧真
(はせがわ たくま)
天野 玲
(あまの れい)
出身地 愛知県 愛知県
入社

2020年

2020年

所属

株式会社豊田自動織機
技術技能ラーニングセンター

株式会社豊田自動織機
トヨタL&Fカンパニー製造部

大会出場回数

3回目

3回目

2)コメント

金メダル獲得の実感がわかず、まだ信じられない気持ちです。訓練では、日頃から基本に忠実な作業を進めることを意識していました。今年が選手として最後の挑戦でしたが、納得のいく製品を製作することができ、結果もついてきたことが本当に嬉しいです。コーチをはじめ、これまで支えてくださった皆さんにとても感謝しています。(長谷川)

技能五輪の選手になった時から国際大会出場をめざして訓練してきました。今回の2連覇、そして国際大会出場権獲得は決して自分の力だけではなく、コーチや、切磋琢磨した選手仲間はもちろん、会社の皆さんのサポートがあってこそだと感謝しています。次は世界の舞台で金メダルを手にすることができるよう、気を抜くことなく訓練に励みます。(天野)