豊田自動織機 東知多工場に鳥の楽園「バードピア」を開設

―生物多様性を保全し、自然共生社会の構築を目指す―

ニュースリリース サステナビリティ 環境

【バードピアに飛来したコアジサシ】

株式会社豊田自動織機(社長:大西 朗)は、生物多様性の保全活動の一環として、絶滅が危惧されている野鳥などの誘致を目指し、当社東知多工場(愛知県半田市)の敷地内で整備を進めていた鳥の楽園「バードピア※1」を、11月9日(水)に開設しました。

現在、多くの生物※2が絶滅危機に瀕しており、生物多様性のバランスが崩れかけています。2021年のG7サミットでは国際的目標30by30※3の合意がなされ、2022年12月に開催されるCOP15では生物多様性のグローバルな目標の協議が予定されるなど、生物多様性保全に向けた取り組みが加速しています。当社も環境分野における「2050年めざす姿」の中で「生物多様性にプラスの影響をもたらす」を掲げ、各工場の特色を活かし、自然環境に貢献するさまざまな活動を推進しています。

衣浦湾沿岸部に工場を構えるトヨタグループ各社は、"衣浦湾をもとの姿に"をコンセプトに、絶滅が危惧されるコアジサシ※4を主とした鳥類希少種保全活動に共同で取り組んでいます。当社はその活動のひとつとして、東知多工場内の遊休エリアが湿地であることを活用し、水辺や草地の整備を通じて鳥類が安心して生息できることをねらいとした「バードピア」を、このたび開設いたしました。コアジサシ以外の絶滅危惧種の鳥類も誘致し、本来の衣浦湾の生態系をよみがえらせることを目指しています。
「バードピア」の整備においては、専門家の指導の下、当社社員による除草作業などを通じ、生物多様性保全に対する社員の理解促進に取り組んでいます。また、鳥の観察小屋を設置し、社員が生物多様性を学んだり、地域住民や子どもたちが生きものと触れ合える場として、活用していく予定です。

当社はこれまでもビオトープ※5やアニマルパス※6整備や管理など、地域と連携して生物多様性保全活動に取り組んでまいりました。今後も、自然との共生を目指し、環境活動に取り組んでまいります。

※1 鳥(Bird)+楽園(Utopia)の造語。
※2 国際自然保護連合(IUCN)レッドリストに指定されている絶滅危機種:約4万種。
※3 2030年までに陸と海の30%以上の保全を目指す考え方。
※4 日本で繁殖する渡り鳥。繁殖環境の減少により絶滅が危惧されている。
※5 その土地に昔から生息した様々な野生動物が自立して生息・生育できる空間のこと。当社では2012年に愛知県大府市の遊休地を活用して整備。
※6 分断された生息環境をつなぐ動物の通り道のこと。
当社では工場周辺に生息するキツネの交通事故死を防ぐため、2018年に東浦工場内にキツネが安心して
行き来できるような環境(キツネの通り道)を整備。

【バードピアイメージ図】
【東知多工場レイアウト図】
【バードピア】
【バードピアに飛来したホオジロのヒナ】

<写真提供:高橋伸夫氏>

☆当社の生物多様性保全活動については、以下リンク先もご覧ください。
・大府駅東ビオトープバーチャルツアー
https://my.matterport.com/show/?m=zdpgvataCka

・アニマルパスバーチャルツアー
https://my.matterport.com/show/?m=eBP2TV9WwNB

・当社 生態系保全活動公式Instagram
https://www.instagram.com/toyota_shokki_biodiversity/

以上