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村全体で自動車リサイクルに取り組む神津島村

村全体で自動車リサイクルに取り組む神津島村

神津島。面積19km2、周囲22km。人口約2200人。神代より歴史のある島で、先史時代の遺跡があり、エメラルドグリーンに囲まれた美しい海と新東京百景にも選ばれた天上山とおいしい水にめぐまれた島。その島が今環境の世紀を迎え、ますます環境調和を進め、美しい自然を残すため先進的な活動を行っている。

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2005年1月1日より「自動車リサイクル法」が完全施行された。社会問題となっている車両の不法投棄や不適正処理を改善するための法律であるが、神津島村では、自動車リサイクル法が施行される前から村独自の条例を制定し、使用済自動車の適正処理を実施してきた。本土のみならず、離島においても車両の不法投棄や不適正処理が問題となっているだけに、注目すべき取り組みと言えるだろう。

同村では、1台の放置車両が見つかったのをきっかけに、1994年の3月、「自動車の投棄を規制する条例」を施行した。この条例では、産業車両や自動2輪車を含めた全ての自動車の廃車処理に掛かる費用を車両の所有者が負担することになっている。条例が守られているかどうかは、実際に村を歩いてみると一目瞭然。放置車両は一切見当たらない。既に施行されている家電リサイクル法の対象である廃家電などの粗大ゴミも落ちていないのである。住民の環境保全に対する意識レベルの高さを伺い知ることができる事実だ。

「村では条例の施行とあわせて、車両の解体工場もつくりました」と、神津島村役場・環境衛生課の中村課長。ちなみに伊豆諸島のなかでも自前の解体工場を所有しているのは同村のみ。村の一角にあるゴミ処理場に併設された解体工場では、使用済自動車の運搬などに豊田自動織機製のフォークリフトを使用し、車両の解体から、部品取り・分別、さらにプレスまでのすべてを行っている。特に離島において、一連のリサイクルシステムを整えているのは極めて珍しいことである。

ここまでしっかりとした対応ができている理由を尋ねると、「ここは小さな村ですから、不法投棄をするとすごく人目につくんです。それだけに簡単に捨てられないというのがあるんでしょうね。ただ、村の方たちが条例に対して、とても協力的なのはありがたいことです」と中村課長。村全体が一体となって自動車リサイクル、環境保全に取り組む神津島村。これこそ資源循環型社会が目指す共生経済と言える。その姿勢から学ぶことは多い。

取材協力/東京都神津島村役場
住所:東京都神津島村904番地
TEL:04992-8-0011

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